第57回PAIDEIA哲学カフェ・オンライン「運とは」(2022年4月28日報告)

第57回PAIDEIA哲学カフェ・オンラインにご参加いただきありがとうございました。

今回は「運とは」をテーマに対話を行いました。

まずファシリテーターの私自身の考える「運」についてお話したうえで、そこから参加していただいた皆さんの考える「運」についてお話しいただきました。何か物事を起こす前に運気を上げる「験担ぎ」のような行動をすることでいい運が舞い込む結果になると言う人もいれば、受験で第一志望には落ちてしまったけれども、落ちた先の学校で良い先生と出会えて運が良かったという場合など、運をいつ見るかによって良し悪しが変わると言う人もいました。また、自分の力ではどうにもできない事象に対して運という言葉を使うという意見も出ました。

中盤では、面白い例えを出して下さった方もいらっしゃいました。人生は、「流しそうめん」と「回転寿司」と「すたみな太郎」で説明できるというものです。「流しそうめん」は流れてきたものをタイミングよくつかむことが大事なので、チャンスを逃したらそれで終わり。「回転寿司」は一度チャンスをつかみ損ねても再度チャンスを獲得できる可能性がある。「すたみな太郎」は、自分自身で選択するため、その結果は自己責任となる。それゆえもっともバランスがよいのは「回転寿司」ではないか、ということでした。

さらに終盤では、人生ではつねに予想を超える事態が起こらざるを得ないが、それに対してどのように向き合うのか、どのような意味や理由を求めるのかで「運」の内容が異なってくるのではないか、という議論にまで展開しました。

今回の対話を行うまでは、運は単なる後付けの理由であり、言い訳のようなものだと思っていました。しかし、自分の力ではどうしようもないことに対して運という言葉を使っているという意見や、それに対する態度や状況も考慮する必要があるという意見を踏まえると、一概に言い訳や後付けの理由だけだとは言えないのかもしれない、と考えるに至りました。こんなふうに参加していただいた方の意見を聞くことで自分の考え方を考え直すことが出来たり、新たな発見が出来たりすることが哲学対話の醍醐味だということを、あらためて痛感しました。今後もぜひ多くのみなさんに参加していただき、対話を重ねていきたいと思います。

次回は5月26日(木)20:00よりZoomにて開催予定です!

テーマなどの詳細は追ってご案内します。皆様の参加をお待ちしております。

(報告者:高千穂大学人間科学部・齋藤元紀ゼミ3年 高野紀輝)

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